2016-1-7 (Thu)
今年はオンラインからの申請「e転居」というやつでやってみた。 確か以前は携帯電話 (PHS 以外) かスマホを持ってないとオンライン申請できなくて、 仕方なく窓口で用紙もらって手で記入して投函する古式ゆかしいパターンで手続きしてきてたんだけど。 今回やってみたら「PHS でも可」になっててオンライン (Web) から問題なく手続き完了。 少なくとも 3年前は PHS 不可だったんだが、いつの間に対応してたんだろうな。 まあしかし、実際のところ前住所宛または実家宛の郵便物が転送されてくるようなことはもうないんだけどね。 去年は 1通もなかった…。 つーかそもそも郵便物自体来ないしな (通販のゆうパックと、前述の友人の年賀状くらい)。
POPFile はベイジアンフィルタを搭載したメール受信プロクシで、 現在のメインメーラであるところの、 テキストエディタ xyzzy 上で動作するメールクライアント kaMail では 単体で POP3 over SSL が使えないので、 つまり POPFile がないと事実上メールが受信できない (ちなみに送信も melon という SMTP プロクシソフトに頼っている。 melon では POP も扱えるらしいが、これまでずっと POPFile で spam のフィルタリングをしてきているので、 受信のプロクシを POPFile から melon に切り替えるのはホントに最後の手段としたい)。 で、この POPFile は以前から、 サーバ側のエラー等でシーケンスが正常に終了しなかった時などに固まって反応がなくなっちゃって、 そうなったらもう再起動するしかなくなっていた。 で、ある日も例の調子で固まっちゃったので、Process Explorer から再起動をかけてみたら、 一旦立ち上がりはするもののすぐにプロセスが終了しちゃって常駐できない体になってしまった。 さては再起動でデータベース (SQLite3) が壊れたかなんかしたのか…と思い、 バックアップからデータベースファイルごと書き戻してみたが、症状は変わらず。 これまで蓄積してきたデータは諦める覚悟で、 設定ファイル類を一旦削除 (というか別所へ退避) し、 新規に POPFile (for Windows) をインストールし直してみたが、それでもダメ。 「POPFile は動作を停止しました」のダイアログで詳細を表示させてみると、 コケてるのは ntdll.dll でエラーコード (?) は 0xC0000005。 この情報で検索してみたが、どうも解決につながりそうな情報を拾えず…。 ntdll.dll が 0xC0000005 でコケるケース自体は、POPFile に限らず (というかそれ以外で) いろいろあるらしいんだが…。 試しに Windows ごと再起動もしてみたけど意味なし。
仕方がないので、Windows の実行ファイル (exe) になってる POPFile for Windows の代わりに、 Perl で書かれてるクロスプラットフォーム版の POPFile をダウンロードしてきて、 cygwin 上から起動してみたところ、 プロセスがコケることもなく動作した。 しかも元の POPFile の設定やデータベースをちゃんと引き継いでいる。 なぜ設定やデータベースが自動的に引き継がれたのかは不明だが…。 たまたま設定ファイルを置くディレクトリがデフォルトのパスと一致していたとかなのかな? よく分かんないけど。 動作も、Windows 版と比べて特に遅いようなこともない。 cygwin はファイルアクセスがめたくそ重いらしいんだが、 POPFile の場合はそのあたりはあまりボトルネックになってないみたい。
クロスプラットフォーム版が Windows 版と違う点は、 Process Explorer などで表示させた際にプロセスの名前として POPFile ではなく Perl と表示されてしまうところ (POPFile の他にも Perl で常駐 (?) させてるスクリプトがあるんで、どれが POPFile のプロセスなのか分かりづらい) と、タスクトレイ (通知領域) にアイコンが表示されないところか。 まあアイコンの表示はとりあえずなくても問題ないけど。 あと Process Explorer でチェックしてみたら、 クロスプラットフォーム版の方でも ntdll.dll を呼び出しているっぽいんだった。 う~んちょっとヤな感じ…。 まあ動いてるからいいけど。当分はこれで様子を見てみる予定。
まあねー確かにねー。実際、子供に対する性虐待の約半分は小児性愛でない人々によって行われており、またこの傾向のある人であっても実際に子供への性虐待に走るのは一部であるから、小児性愛の傾向を持つ人を性犯罪者予備軍であるかのようにみるのは、男性同性愛者は男子更衣室で他の男性にセクハラを働くに違いない、女性同性愛者は女性用トイレで覗きをするのではないか、といった類の差別的な言説であろう。
性的少数者である一部オタクたちは、犯罪に走るでもなく、誰に迷惑をかけるでもなく、社会と協調し平穏に暮らしながら、静かにマンガやアニメなどを楽しんでいる。それは、犯罪者の活躍を描いた映画を楽しんで見る観客が自ら犯罪を犯すわけではないこと、疾病を抱えた人が薬を飲みながら平穏な社会生活を送ることなどと似ている。
2016-1-9 (Sat)
しかし肝腎のラップの歌詞部分がこっ恥ずかしくてちゃんと読めない。困るな。
ただ、スターウォーズの非常事態宣言は、自民党の主張する緊急事態条項よりは、まだマシなものです。なぜなら、自民党の案は、内閣が自分で「緊急事態」の宣言ができるのに対し、スターウォーズでは議会で承認されなければ最高議長は非常大権を得られなかったからです。
自民党の案も、事後的に国会の承認が必要ではありますが、与党が多数を占めている議院内閣制では、政府の方針は国会ではそのまま承認され、全く歯止めにはなりません。安保法案の審議を思い出してください。
スターウォーズでは、非常事態宣言による最高議長への権力の集中も、帝国の成立も、議会で承認されました。エピソード1~3のヒロインのパドメは、「自由は死んだ。万雷の拍手の中で」と表現しました。その後、銀河帝国の成立から崩壊まで、実に20数年かかったのですが、非常事態宣言のコントロールが効かなくなると、後で民主主義を取り戻すのがどれだけ大変かということがよく分かります。
自民党のいう緊急事態条項では、内閣が法律と同じ効力の政令を自分で作ることができ、国民は政府の指示に従わなければならず、人権侵害も予定されています。
たとえば、非常事態宣言のやり方がおかしいと言って政府を批判しようとすると、「公の秩序を害する」といって規制されることもあり得ます。真実の報道ができず、本当のことが分からなくなってしまい、おかしな緊急事態宣言をした政府を、選挙で民主的に変えることもできなくなってしまうのです。
大災害やテロなどの危機に対応すること自体は必要ですが、そのための緊急事態条項だと思っていたら、民主主義が終わりかねないのです。
はてなはいつまでたってもどこかしらグズグズなまま、という印象があるんだが (個人の感想だが)、 にも関わらず、「はてナー」とか「はてな村」とか言われるような、 積極的支持者 (固定ファン?) がいるのは何故なんだろうなあ。不思議。 まあ余計なお世話だけど。なお、「アメーバブログ」「Yahoo!ブログ」「ライブドアブログ」などは運営元がJASRACと利用許諾契約を結んでいるため、管理楽曲の歌詞掲載が可能です。
2016-1-21 (Thu)
知人より無期限貸与されてるノーパソを自宅で LAN につなぐのに、 今までは無線 LAN 機能内蔵のメイン機 (Windows 7) を Windows SoftAP というやつで無線 LAN ゲートウェイ化して使っていたんだが、 メイン機を再起動する度に Windows SoftAP も起動し直さねばならず、 まあこれはバッチファイル作って自動起動する設定にしておけばいいだけの話なんだけど、 しばらく使っていると接続が不安定になってついには接続できなくなる症状がけっこう起きていて、 その都度 Windows SoftAP を再起動すんのがメンドウだったりして、 単独で動く安定した無線 LAN ルータ…というか無線 LAN アクセスポイントが別途あった方がいいな、と思い、 Web でいろいろレビュー込みで物色して、 最初は高速転送とか多機能とかカタログスペックに気が行ってたんだけど、 ぶら下がる端末も 1コだけで出番もそんなにないモンにあまり投資してももったいないし、 そもそも安定してつながりさえすれば高速転送はそれほど必要ないか…と思い直し (そもそも大元のプロバイダの速度が遅いし… > WAKWAK)、 安定と価格の安さで妥当なところを選択。 実際、半月くらい連続稼動させているけどまったく問題なく、Windows SoftAP よりもぜんぜん安定している。 Windows SoftAP の時はへたすると 1日くらいで不安定になってたからなァ。 LAN 端子が WAN (インターネット) 側と LAN 側の 2つあって、 ルータモードではなくアクセスポイントモードで使う場合は、 LAN ケーブルは WAN と LAN のどっちの端子につないでも OK。 LAN 側につないでおけば、PC から設定画面にアクセスできる (WAN 側からはたぶんできない)。 電源端子が microUSB になっていて、短い USB←→microUSB ケーブルは同梱されているものの、 AC アダプタが付属してないのが若干残念。 まあ今は百均でも買えるらしいけど…たまたまデジカメに同梱されていたやつが 1つ余っていたのでそれを流用。 あとは特に不満点なし。 今はこんなのが 1500円かそこらで買えちゃう時代なんですなァ… (Amazon でポチる寸前で価格コムを見に行ったらビックやヨドバシの方がちょっと安く、 ひょっとして店頭価格も安いかも…と思って池袋まで行ってみたら、案の定ちょっと安かったという)。
追記:閉店時間が 21:00 から 20:30 に早まるのは 1月 4日から 3月 15日までの期間限定らしい。
公式未発表段階でいろいろ妄想してたスペックが先走り過ぎてて、実際のスペックとの落差でがっかり、みたいな構図らしい。 中国では“空母”はとにかくすごいものの象徴、あこがれの対象、という感じらしい。 他いろいろ。
記事中で「割と硬派」と紹介されてるテストで以前けっこういい数値が出たんだけど、 これもどうなんかなあという気はしなくもない…。
2016-1-25 (Mon)
大原さやか - Wikipedia
先日ちょっと IC レコーダで録音を試みたんだがうまく録れなかった。 また今度やり直してみよ。
東上線は駅ポスターも妙にかわいいし (アニメ絵)。 どういうアレなんだろうな。 ポスターも写真撮ってみるかな。 でもぼちぼち色あせてきてるかな…。 欲しい、といったらくれるかな。もしくは入手手段があるかな? ずっと昔、交渉して地下鉄のポスターもらって帰ったことがあったなァそういえば…。 パネルに入れてずいぶん長いこと会社に飾られてたっけな。 今はポスターもらえたとしても置く場所もないし、やっぱり写真でいいか。
Web 側に情報が (探せば) 整備されているからこそのラクチン。
えっ。なんで?インテルのCPUには,三角関数を数値的に計算するための命令が備えられていますが,その結果は正しくありません。
2016-1-31 (Sun)
しかしホントに Firefox はじりじりとクソ化してるな~ (ワシ的に)。 それこそいまいち不安定で安心して使えないような頃から使い続けてきて愛着もあるし、 ぶっちゃけ代替ブラウザもない状態なんだが…。 まさかこんなんなっちゃうとはなァ…。 哀しいというか馬鹿馬鹿しいというか…。
追記: どのタイミングかは分からんが、2月半ば頃ふと試してみたら uc 無効状態が解消していた。 たぶん 46.0a2 に変わるタイミングでのエンバグだったんだろうな~と想像してるけど調べてないけど。 で Firefox dev は 46.0a2 にアップデートして、更新チェックも有効にした。 あとコンテキストメニューの空欄項目は、別のアドオン Mozilla Archive Format のだった。 このアドオンは念のため入れたっきりたぶん一度も使ってなかったんで、とりあえず削除して対処。
再起動不要の拡張機能に限ってだと。なんでそんな余計な制限つけるんだ。Firefox 45以降、開発者はabout:debuggingの画面で設定を変更することにより、再起動不要の拡張機能に限って未署名でも一時的にインストールが可能となる(Bug 1221141)。
この間 Developer Edition に乗り換えたばっかしなのに、また乗り換えないといかんのかもしかして。めんどくせえな。なお、Firefox 46以降、デジタル署名を強制されない、開発者向けのノーブランド版FirefoxがMozillaから提供される予定となっており、再起動が必要な拡張機能の作者は、そちらを使うことになる。
それもそれでめんどくさいけど、まあいざとなったらそれでいくか…。 覚えとこ…。2015年12月上旬、AMOでの公開を目的としない非掲載の(unlisted)拡張機能は、レビューを受けずにデジタル署名を取得できるようになった(Bug 1229197)*1。これを利用して、自分が使う拡張機能のファイルに自分でデジタル署名を付してしまおうというのが、Firefox 44以降でも未署名アドオンを使い続ける方法 | ハルパスの提案である。最初にAMOのユーザーアカウントを取得する必要があり、署名もバージョンごとに付すことになるが、さほど時間もかからず、現実的な解決策といえる。ちなみに、AMOでは将来的にFirefoxアカウントをサポートすることが既定路線となっており、実現すればさらに手続は簡単になるだろう。
毎日新聞2016年1月25日 東京夕刊
東京五輪の2年前、国鉄(現JR)東京駅近くの路上風景。植え込みも路上もごみだらけ=東京都中央区京橋1丁目で1962年5月27日、池田信さん撮影日本人は「伝統」という言葉にヨワいらしい。例えば選択的夫婦別姓制度の是非を巡る議論。安倍晋三首相ら反対派は「同姓が日本の伝統だ」と主張し、いくら専門家が「同姓は明治中期以降の新しい制度」と指摘しても聞く耳を持たない。このように最近は、新しく、ウソに近い「伝統」がやたらと強調されている気がするのだが……。【吉井理記】
銀座はゴミの山だった
中国の旧正月・春節(今年は2月8日)が近い。流行語にもなった中国人観光客の「爆買い」だが、彼らのマナーはどうだろう。
「(ホテルで)酔って従業員に絡む人も」「寝間着にスリッパでロビーをウロウロする人は少なくなったが、じゅうたんにツバを吐いたりたばこを捨てて焦がしたり」「ひどいのはロビーのイスで足を開いて高イビキ」……
中国人は、礼儀正しさを伝統とする日本人とは違うなあ……と、あえてそう思い込んでしまう書き方をしたが、実は全て日本人がやらかしたこと。東京五輪の年、1964年3月19日付毎日新聞の東京都内版が報じた日本人のマナーの悪さを嘆くホテル側の声の一部である。前年7月1日付では「汚れ放題東京の顔 銀座の歩道はゴミの山」との見出しで、通行人のごみのポイ捨てや住民が路上にぶちまけた「台所の残り物」が散乱する様子を伝えている。
そして今、日本のマナーに反する中国人観光客はいる。列に並ばなかったり、ごみを捨てたりする人を記者も見たことがある。だが――。
「そこは『お互い様』です。最近まで私たちもそうでした。僕は70年代に米国留学したのですが、向こうで何に驚いたかというと、『割り込み』せず、みんなが列を作ること。当時の日本と大違いでした」と振り返るのは、社会心理学者で一橋大特任教授の山岸俊男さんだ。
鉄道利用者のマナーの悪さを報じた1951年2月の「サン写真新聞」(60年廃刊)に掲載された「割り込み乗車」の写真。「乗るときは一番後ろにいて、電車が来ると横に回り、ねじるように押し入る」らしい日本の駅で当たり前になっている「整列乗車」が生まれたのも戦後である。東京では47年ごろ、営団地下鉄(現東京メトロ)渋谷駅が最初らしい。駅長や駅員が整列乗車を訴えるプラカードを首から下げ、並び方を指導したのが始まりだ。これが後年、国鉄(現JR)などに広がった。整列乗車の成り立ちは「営団地下鉄五十年史」(91年)などが伝えている。
銀行やスーパー、コンビニなどでも客に並んでもらうためにロープを張る、床にテープで線を引く、といった工夫をしてきた。街も、東京など各自治体が罰金・罰則を設けたり、「美化デー」を設けて清掃活動に力を入れたりしたことで清潔になっていった。
つまり、戦後のさまざまな取り組みによって今のマナーの良さがある、ということ。これ自体は素晴らしいのだが、なぜか山岸さんは顔を曇らせる。
「怖いのは、そうした過去を忘れ、今あるものを『これが日本の伝統だ』『昔からそうだった』、そして『だから日本人は昔から優れていた』と思い込むこと。これは非合理的な思考だし、他国を見下す思想につながる。近ごろはそんな風潮が広がっているようで心配です……」
現状否定のため過去を美化
ごみが散乱する約60年前の旧国鉄の列車内。日本人は昔から礼儀正しかった……とは必ずしも言えないようだ=1953年11月、旧国鉄の尾久駅ででは、冒頭の選択的夫婦別姓はどうなのか。戸籍が作られた奈良時代から明治中期までは別姓が基本だったし、初めて同姓を強制したのは1898年の明治憲法下の旧民法で、当時は同姓が基本だった欧米に倣ったのだ。
「でも、現在では同姓を強制している国は極めて例外的。なぜ日本はこれほど不自由なのでしょうか」と首をひねるのは武蔵大の千田有紀教授(現代社会論)である。欧米でも近年は別姓も選べるようになっているし、逆に別姓が基本だった中国では同姓も選べる。
「明治以降の夫婦同姓が家族本来のかたち、という考え自体が『日本の伝統』と呼べるのかは疑問だし、『別姓を認めると家族の一体感が損なわれる』という反対論も根拠があるのでしょうか」
確かに別姓で家族の絆や一体感が崩壊した、あるいは別姓夫婦の子供の「個」の形成に問題が生じた、という国は聞いたことがない。離婚や再婚、事実婚や一人親が珍しくない今、親の姓が同一ではないことを問題にするのは意味があることなのだろうか。
中央大の山田昌弘教授(家族社会学)も苦笑いする。「『多数派がやっていること』を伝統と言い換え、少数派を従わせようとしているだけです。自分と異なる考えを認めない。それを正当化するために『家族が崩壊する』と言い出す。そもそも結婚には昔、通い婚などがあったし、家族の形も各地で本家や分家、隠居制のあり方などに違いがあってさまざまでした。それが日本の伝統なんですが……」
では、なぜ新しいものを「伝統」と考えたがるのか?
「根底にあるのは『伝統の捏造(ねつぞう)』と同じ考え」と分析するのは著書「江戸しぐさの正体」で知られる作家で歴史研究家の原田実さん。現在の道徳や公民の教科書が取り入れている「江戸の商人・町人の心得・風習である江戸しぐさ」なるものが、実は1980年代に創作されたことを2014年に著書で指摘し、今もなお教育界に波紋を広げている。
原田さんによると、「江戸しぐさ」を創作したのは高校教員や雑誌編集長を務めたとされる芝三光(しばみつあきら)さん(99年死去)。彼は日本人や社会のモラル低下を嘆いていた。現状を否定し「昔は良かった」とばかり「ユートピア」を過去に求めた結果、道徳が優れている「想像上の江戸時代の人々の風習=江戸しぐさ」を生んだ。
「『昔は良かった』という考えがクセもの。この考えに従うと『今ある良いものは昔からあったはずだし、昔はさらに良かったはずだ』との考えに陥りやすい。だから『日本人の道徳・マナーは昔から優れていた』と考えてしまう。『戦後日本から道徳やモラル、公の心が失われた』と言う人は戦前を評価する傾向にあるが、これも同じ。本当にそう言えるのでしょうか」
試しに統計を見れば、戦前・戦中(1926~45年)の殺人事件の人口10万人当たりの発生件数は1・25~4・14件で、2014年の0・83件より高い。「現状否定のために過去を美化しても、史料に裏切られるのがオチ」と原田さん。
「理想の人間づくり」行く末は
「昔は良かった」と考える人が強調するその道徳教育、安倍政権は18年度以降に小中学校の「特別教科」とすることを決めた。著書「新しい国へ」で盛んに「問題はモラル低下だ」と指摘していた安倍首相らしい。山岸さんは「20世紀で、最も道徳教育に力を入れたのは旧ソ連や中国など社会主義国家でした。自分より公を大切にせよ、と。でも結果はご存じの通り。歴史上、どんな国・社会も道徳教育で『理想の人間づくり』に成功した事例はありません。これこそ『伝統』なんですが」。
年始から夏の参院選について「憲法改正を訴えていく」と力を込める安倍首相。自民党の憲法改正草案の前文には「良き伝統を……末永く子孫に継承する」とある。その「伝統」の正体を注視したい。
う~ん…。ヘイト拡散目的のイベントは果たして言論の自由の範疇に含んでよいのだろうか…? あと、サイン会中止させるのは果たして言論の自由を損なうことになるんだろうか…?ネトウヨ&ヘイトでお馴染みの、はすみとしこ氏のサイン会が中止になったもよう。