ThinkPad 570 (2644-AAJ) + ubuntu Linux 7.04 で ACPI (電源制御) 周りの不具合の対処経緯

2007年8月
ThinkPad 570 (2644-AAJ) に ubuntu Linux 7.04 デスクトップ版 (日本語ローカライズ版) をインストールした際、 電源断やサスペンドやハイバネーションが利かなくなってしまったのでその対処の経緯をメモ。

原因を特定して解決できた訳ではなく、なんとなく直っちゃったので、単に経緯のメモのみ。 (記憶違いなどによりウソを書いている可能性は否定できない)

インストール

インストールは、CD イメージをダウンロードして CD-R (CD-RW) に焼き、 ウルトラベースの CD-ROM ドライブから起動させてごく普通にインストール。

症状

要するに、 ubuntu Linux から電源断の制御ができない状態か。
Web で検索したところ、割とありがちな不具合っぽい。

対処

ubuntu Linux 起動時に、

Starting up ...
[    0.000000] ACPI: BIOS age (1999) fails cutoff (2000), acpi=force is required
 to enable ACPI

と表示されるので、このへんの文字列を頼りに検索。 ちなみにこの表示の後、通常の起動シーケンスに移行する。

mieki256's diary - Ubuntuの電源が切れない (http://blawat2015.no-ip.com/~mieki256/diary/200702131.html) あたりからリンクや情報をたどり、以下の経緯でなぜか解決。

1. カーネル起動オプションに「acpi=off apm=on」を追加する
効果なし
2. 1 のかわりにカーネル起動オプションに「acpi=force」を追加する (ubuntu 起動時のメッセージのとおり)
効果なし
3. 2 の設定はそのままで、ThinkPad 570 の BIOS 設定で IRQ 1〜4 が全て 11 になっていたのを、試しに 9、10、11、15 に設定してみる (根拠なし、適当)
電源断はできるようになったが、再起動の際に
ERROR
Warning: IRQ not configured- PCI Serial Bus Controller

   Bus:00, Device:06, Function:02

...

Press  to Setup
		
とエラーが出て固まるようになってしまった。 (このエラーメッセージは ubuntu のものではなく ThinkPad の BIOS のもの)
4. 2 の設定はそのままで、IRQ 1〜4 を全て 11 に戻してみる
再起動時のエラーも出なくなり、電源断も問題なく機能するようになった。

ちなみにカーネル起動オプションを grub に渡す (反映させる) には、 /boot/grub/menu.lst のしかるべき行の末尾を書き換えればよい。 (grub は lilo と違ってファイルを書き換えるだけで反映されるらしい) ubuntu では root に su できないので (root パスワードを設定すればできるようになるらしいが)、 vi /boot/grub/menu.lst ではなく sudo vi /boot/grub/menu.lst で編集のこと。 (sudo って初めて使ったかも)

なぜ直ったのかは不明。
また、動作は問題なくなったが、 ubuntu 起動時の「acpi=force is required to enable ACPI」のメッセージは相変わらず表示されているので、今後なにかの拍子に不具合が再発したり、別の部分で不具合が発覚したりする可能性はあるかもしれない。

以上、単なる経緯のメモでした。


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