2009年 3月。 某知人向けに、表題の作業手順を説明するため作成したドキュメント。 このドキュメントには誤りを含んでいる可能性があります。(無保証)
YouTube の動画から音声データを抜き出して CD (音楽 CD、CDDA) に焼くまでの手順をざっと紹介。基本方針として、なるべくフリーソフトを活用する。できればなるべく高品質に、でもできればなるべく少ない手間で。
対象は Windows XP 環境。Administrator 権限で作業できることが前提。 (XP の場合大抵はそうなっているんじゃないかと思う。Windows Vista についてはよく知らない)
Web で調べていくつか試してみたりしつつ書いたもので、これが必ずしもベストソリューションではないかもしれない。
説明の便宜上、という訳でもないけど、まずファイルの拡張子を全て表示する設定にしておく。
できれば Windows をインストールしたらまずこの設定を変更しておくことをお勧めします。Windows ではなぜか、デフォルトでは一部のファイルの拡張子を表示しない設定になっていますが、これが原因で、(拡張子を偽装した) 悪質なウイルスにうっかり感染してしまったり、他の環境とファイルをやりとりする時にトラブルの元になったりと、なにかと厄介事のタネになっているように思います。Microsoft がなぜこの設定をデフォルトにしているのか未だによく分かりません。
手順としては、こんな感じ。
ただし、使うツールや方法によって複数の作業をまとめて (一括で) 済ませられます。
以下、それぞれのコース別に説明。
Craving Explorer というツールで、YouTube などの動画をそのままダウンロードしたり、また映像や音声を変換しながらダウンロードしたりできます。
Craving Explorer のダウンロード・インストール・使い方については、↑のサイトを参照のこと。
このツールを使って、目当ての動画の音声を「WAV 形式でダウンロード」すれば、ダウンロードと変換の工程が一度に完了。
なお、この Craving Explorer の他にも YouTube などの Flash ムービーをダウンロードするためのツールはいろいろある模様。探してみたらもっと (自分にとって) 使いやすいものが見つかるかも。
特に編集する必要がなければここは飛ばして 3. に進む。→
ダウンロードできた WAV ファイルのボリュームを調整したり、不要な部分をカットしたり (= 必要な箇所だけ抜き出したり) など、CD にする前にあらかじめ加工したい場合は、音声編集ツールを使います。
おすすめは、SoundEngine か Audacity あたり。どちらも日本語表示で使えます。 (Audacity はインストール時は英語だけど、使う時には日本語表示可能)
なお SoundEngine はインストール途中で Yahoo toolbar と Jword をインストールするかどうかの選択画面が出るので、両方のチェックを外してこれらはインストールしないでおくことをお勧め。
インストールし終わったら、ヘルプ、配布元の説明ページ、使い方を解説しているサイト (Web から探す) などで、ひととおりの使い方 (ボリューム調整や不要部分のカットなど、必要になりそうな作業の操作手順) を前もって練習・マスターしておくとよいです。いざという時に使い方がよく分からずまごつくと、時間がない時ほど焦って余計に時間がムダになったりしがち。(経験者談)
CD-R に書き込めるドライブ (内蔵 / 外付) があるなら大抵はバンドル版のライティングソフトも持っていると思うので、その手持ちのライティングソフトのマニュアル・ヘルプを参照してください。
CD-R ライティングソフトにもいろいろあって、CD 規格の WAV ファイル (44.1kHz 16bit ステレオ PCM) しか扱えないものもあれば、MP3 など WAV 以外のフォーマットのファイルも扱える (自動的に変換してくれる) ものもある。ついでにボリューム調整 (自動調整) や不要な部分のカットなど音声データの編集機能までついてるものもあるかも?
また手持ちに CD-R ソフトがなかった場合はフリーのソフトを使う方法もあり。これも検索するといろいろ見つかりますが、 DeepBurner という海外製ソフトは日本語でも使え (一部文字化けするけど)、機能も十分でまあまあお勧めかも。
「DeepBurner」 から「DeepBurner Free 1.9」または「DeepBurner Free 1.9 (portable edition)」をダウンロードしてインストール。詳しい使い方は HELP や解説ページを参照、または Web で検索してみてください。
なお作業の際に CD-RW を何枚か用意しておくと、「試し焼き」 (試行錯誤) ができて便利かも。
YouTube の動画の中には「高画質で表示」や「HD 画面で表示」などのメニューが表示されるものがある。これらは高品質なデータが別に存在して、しかも画質だけでなく音も高品質な場合が多い。(たぶん。ただしフォーマットだけ高音質向けだが実際の音質は通常版と変わらないものもある)
いずれにしても、上で説明したお手軽コース (Craving Explorer 使用) では、この高画質データはダウンロードできないので、できるだけ高音質 (である可能性が高い) データが欲しい場合は、こちらの手順をお勧めします。
(なお、音質の違いを聞き分けるには PC のスピーカーではなくヘッドホンを使うと判別しやすい。とはいえヘッドホン・イヤホンもピンキリで、あまりにも安物だと意味がないかも。そのへんの話はまた別の機会に)
YouTube の (高画質) 動画データをダウンロードする方法にもいろいろありますが、そのうち使い勝手の面でお勧めの方法を 2通りほど。
なお、YouTube などの Flash の動画データは、ダウンロードすると拡張子が「.FLV」のファイルになります。また特に高画質なデータは拡張子が「.MP4」のファイルになります。それぞれ動画の形式 (フォーマット) も違っていますが、ここでは詳細は省きます。
YouTube などから動画ファイルを簡単にダウンロードできるよう、サポートするサイトがいくつかあります (検索すると結構あちこちで見つかる)。いくつか試してみた中から「おはようチューブ」というサイトを紹介します。
これは YouTube 動画ページの URL を「www.youtube.com」から「www.ohayoutube.com」に変更するだけで、そのページの動画ファイルがダウンロードできるようになるという仕掛けです。 (そのためにわざわざ「ohayoutube.com」というドメインを取ったみたい)
この URL の書き換えを、いちいち手で入力するとなるとちょっと面倒ですが、Bookmarklet という仕組みを利用すれば、一発で「おはようチューブ」ページに移動できます。
javascript:if(location.href.match(/www\.youtube\.com/)){location.href=location.href.replace(/(youtube)/, "oha$1")}
IE で目当ての YouTube 動画ページを開いた状態で、「お気に入り」メニューから (さっき登録した) 「→おはようチューブ」を選ぶと、自動的に「おはようチューブ」の該当動画ファイルダウンロードページにジャンプします。
「おはようチューブ」では通常画質の他に、高画質モードでのダウンロードにも対応しているので、適宜選択すれば高画質 (= 高音質) のデータをダウンロードできます。詳しくは上記「おはようチューブ」サイトの解説などを参照してください。
Internet Explorer (IE) や Firefox などのブラウザに機能を追加して (「アドオン」または「プラグイン」)、目当ての YouTube ページの動画ファイルをダウンロードする方法があります。
IE 用のプラグイン(?)があったので試してみたけどうちの環境ではなぜかうまく機能しなかったので、ここでは紹介を略します。
うちで使っている方法ですが、Firefox というブラウザに、Download Helper というアドオンを追加すると、表示している YouTube ページの動画データを簡単にダウンロードできます。ちなみにうちでは普段から IE ではなく Firefox を標準のブラウザに設定して使っています。
なお FIrefox をインストールする途中で、「Firefox を通常使うブラウザにする」のような選択肢が出るので、普段使うブラウザは今までどおり IE にしたい場合は、このチェックを外してください。 (「普段使うブラウザ」の設定はいつでも好きな時に変更できます。でも詳細はここでは略)
実際のダウンロード手順については↓このへんを参照。
ダウンロードした動画データは拡張子が .flv (一部の高画質データは .mp4) のファイルとなります。(ってさっきも書いたか)
これらのファイルから音データを抽出するツール、これもまたいろいろあります。定番らしいソフトも含め、検索してみるとどれを選んだらいいか迷うくらいたくさん見つかります。その中からメニューなどが日本語で表示され、音質を (たぶん) 不必要に劣化させず、CD-R に焼ける WAV 形式に変換までしてくれるもの、をいくつか。
国産ツールです。コンパクトで機能も必要十分に絞られているようで、比較的お勧め度は高いけど、インタフェースに若干クセがあるような気はします。
国産のツールではなく、メニュー表示を日本語化するには別途パッチを当てる必要あり。(パッチ当て自体は簡単だけどメンドくさいといえばメンドくさい。もっとも英語表記のままでよければわざわざパッチ当ての必要はないけど) 今回の目的以外にもいろいろ使えそうな高機能なツールという感じ。
どちらでもお好きな方を。
なお、どちらのツールも (というか今まで紹介したどのツールも)、インストールして起動したらまず設定メニュー (オプション) を開いて、ひととおり必要な設定をしておいてください。(使う目的に応じて、より好ましい状態になるよう適宜変更。って説明が抽象的すぎるけど)
作業内容はお手軽コースと一緒なので、説明は略します。
YouTube からダウンロードした動画 (拡張子が .flv や .mp4 のファイル) は、Windows 標準の Windows Media Player では再生できません (たぶん)。再生してみるには、プレーヤソフトを導入します。
とりあえず、いくつか試してみた中から無難そうなもの (?) を。
広告のようなものが表示されますが、気になるほどには目立たない。インストールの際は、“関連づけ”の変更に注意。 (GOM Player に関連づけするのは、Windows Media Player が対応してない .flv や .mp4 あたりだけにしておく方が無難と思います)
参考までに。(不明な単語は読み流すか、適宜検索してみてください) なおうちでは諸般の事情により Cygwin (Windows 上で Unix 風環境を使うためのもの) やらなんやらが導入済なため、その上でコマンドライン用のツールを使ったりするパターンが定番になっています。でもここでは ffmpeg しか使ってないな…。 (しかも Cygwin 版じゃなくて Windows 版バイナリを Cygwin からキックしてるし)
以上。
自分で読み返してみてもどうもいまいち分かりにくいが、とりあえずこんなところで。